世界で一番かわいいです

舞台、特撮、映画、エンターテイメントをツイスターゲームのごとく楽しんでいます。

世界一上品な「アタイ」が聴ける。 ミュージカル『Romale』

太田さんが出ているロマーレ、観てきました!

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いやー推しが梅芸に立つと嬉しいですね。正確にはシアタードラマシティですけど箱の大きさ的にはこれくらいが一番好き。
椅子もふかふか!段差もある。見やすい。スタッフさんも優しい。大好きな劇場です。

 

ストーリーと演出

1830年スペインのセビリア。軍の規律に忠実な衛兵のホセは、妖しい魅力をもつロマ族の女工カルメンと出会う。そして一瞬で燃え上がるような宿命の恋が始まった。ホセは誰の指示も受けず自由に生きるカルメンに身も心も溺れ、後戻り出来ない状況に陥っていく。だが、カルメンは「私って女はきっとあんたを不幸にする」と言い放つ。
カルメンの魅力に翻弄された男はホセだけではなかった。ホセの上司・スニーガ中尉、カルメンの夫・ガルシア、イギリス貴族・ローレンス ― 彼らに嫉妬したホセの愛は狂おしいまでになってゆく……。
それから約50年後、フランス人学者・ジャンはカルメンの足跡をたどるうちに、彼女を知るという老人と出会う。老人の話から浮かび上がってきたカルメンの意外な真実とは……。
死してなお多くの人の心を揺さぶる、カルメンの熱い魂が現代に語りかける。

 

原案?の「カルメン」は大昔に市民オペラで見たんだけど、なんか悪女カルメンがホセをだまくらかして最後闘牛士がでてきてなんか二人して死んだっけ?ぐらいのひどい知識でみたんだけど、楽しかったです。

サブタイトルにあるように「ロマ」族の女として流浪して生きるカルメンと、白人の若いホセは惹かれ合いつつもあまりに出自が違う子生き方が違うからすれ違いがバンバン起こっていく。

松下くんと花總さんの年齢差があるから納得できた部分が大きかったかも。

松下さん演じつホセの若さゆえのあまちゃんな部分と暴走。

もしもっと年配の役者がやったら「いやいや落ち着けよ!」って突っ込んでしまいそうなくらい一途で勝手なホセ。それがなんか可愛くも見えたのが良かったです。母性本能をくすぐる的な?

 

演出はすごい宝塚的!

少女漫画っぽいというか、イメージシーンが度々挿入されるんだけどそれがドラマティック過ぎて少し私は我に返っちゃったかも。カルメンが赤いロープ?に絡まるのとか、謎の椅子がくるくるまわったりとか。もしかしたら宝塚メイクで、宝ジェンヌが演じれば違和感はなかったのかもしれません。

最後の階段が2つに別れていく演出は良いんだけど奥の扉がめっちゃ劇場のドア!って感じで冷めちゃったなあ。ドラマティックにするなら現実に帰らせないようセットも凝ってほしいところ。チケット代高いんだしお金かけてほしい。

 

キャスト

花總まりさん

レディ・ベスのときに「この人のまとう貴族の雰囲気はなんなんだ?!」って思ってたんですけど今回は奔放なカルメン。どうなるんかなーと思ってましたがうーんどうしても無理してる感が。世界一「あたい」が似合わない!笑 というか「あたい」っていってても上品。声も細いからかな。

もうここまできたらもう少しお上品なカルメンにしてもよかったんでは?とも思う。

 

松下優也さん

若くて暴走気味のキャラがハマってました。黒執事のセバスより私は好きだなースタイル良くてアッシュの金髪がお似合い。歌はブレス音が気になるけど、もっとお上手になりそうなかんじ。又みたい役者さんだなって思いました。

 

伊礼彼方さん

初見だけどめちゃくちゃかっこよかった!歌が素晴らしいし動きもかっこいいし、ジャージー・ボーイズぜったいみたい欲がさらに高まりました。

 

太田基裕さん

出番が少ないと聞いてたんですが、1幕ちょこちょこ出てて、しかもまあまあキャラ立ちしてたので楽しかったです。冒頭何人かが布被ってほぼ顔がわからないシーンが有るんですがすぐ立ち姿でわかって「あー…私ってオタクだな」って笑ってしまいました。

金髪があんまりお顔の顔色に似合ってないのが残念。ピンクとか白とかとんでもな色は似合われるのに、茶髪と金髪が物によって全く似合わないのはなんでなんだ。ブルベ冬???(適当)

ただ優しいだけじゃなくちょっとイヤミで怖さも感じる演じ方がいい。最近悪役とかが似合われますな、

歌はソロ1つだけだったんですけど伸びやかな歌声でさらにうまくなられました?!って感じでホクホクです。もっと聞きたいよー!

 

終わりに

正直何度も観たい演目じゃないなあといった感じですが、花總まりさんのセカイイチお上品な「あたい」と松下優也くんの若さあふれるホセを観てほしいなーと思いました。今週の土曜までですがシアター・ドラマシティにて。