世界で一番かわいいです

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演技を超えた何かが見える時『舞台・黒子のバスケ IGNITE ZONE』感想2

くろステが終わった…今めっちゃ虚脱感に見舞われています…

とりあえず原作者の藤巻先生を筆頭に中屋敷さん、バンダイナムコ、ゴーチ…

そして!キャストの皆様!!!関係者の方全てに感謝。

 

大阪公演を観れるだけ観て大興奮して観た後、やっぱりどうしても千秋楽観たくて

ライブビューイングにいってきました!さすがに遠征してまで当日券チャレンジできなかった…今度は絶対楽とりたいよーーーーーーーーーーーー

 

www.kurobas-stage.com

 

紫原敦が完璧すぎる『舞台・黒子のバスケ IGNITE ZONE』 - 世界で一番かわいいです

前回紫原敦…しか言ってなかったのでもう少し全体の事書きたいんですけど、いやー千秋楽の青峰大輝が超エモくって!!!

勿論いい意味で。全体のことより演技の仕方とかで頭ガツンとやられてしまったのでその辺中心になってしまうかもしれません。配信があるから配信みたら又ちょっと俯瞰して見れるかな。

ウィンターカップ開幕!

誠凛VS桐皇、誠凛VS陽泉。

今回はこの二試合がメイン。前々回は4試合、前回は3試合と詰め込みすぎの印象でしたが今回は二試合のみ、原作でも人気が高く、アニメは総集編で一本映画にもなった桐皇戦が1幕目一杯使われてて非常に見やすかったです。

 

しかしウィンターカップ開幕の前にキャプテンの赤司くんに呼び出され、キセキの世代が勢揃いするシーンがあるんですがそこの演出だけは最初なんじゃこりゃ~(笑)ってなりました。

今回黄瀬くんがいなかったんで、どうするのかなーと考えてたらまさかの幕に写真が投影…!赤司くんと黒子のみ実物というものでした。苦肉の策かな?しかし最後に黄瀬以外出すならもうずっと全員シルエットとかでよかったんじゃ?どこ行ってん黄瀬!笑

 

誠凛VS桐皇

素晴らしかったです!

くろステのいいところの一つにキャス変がほとんどなく、できるだけ同じキャストで進んでることだと思うんですけど*1勿論何人か変わってますがメインキャラは一緒。

 

レギュラー全員(+桐皇誠凛はマネ)で部活みたいに仲がいいのが伝わって、めっちゃいいなーと思ってました。桐皇は桜井役だけが変わっちゃいましたが、それを感じさせない結束感がある。そもそも桐皇はバラバラなチームで、「それぞれが点取ったらええやんけ」みたいなチームなんですけどね。まあ良いじゃないですか。

 

年上で、キャプテン・今吉役の林明寛さんが ユニークさで盛り上げ、達者な演技でまとめ上げてくれるのがこっちまで伝わってきて、あーいいチームになったな。と思わされました。

日替わりで笑わせるシーンとか毎回外さなくてすごかったし、最後の引退のシーンとか、正直漫画では何も思ってなかったのにあっきーさんの今吉先輩が涙をこらえてる演技でめっちゃ泣いてしまった。泣くと思ってなかったのでびっくりした。

実はあんまりマンガ・アニメでは今吉先輩が好きじゃなかったので二重の意味でびっくり。

 

くろステは好きじゃないキャラを好きにしてくれる不思議な舞台です。

なんで?

やっぱりいま・ここにキャラクターが存在してるからなんだろうか。

でもそんなこと言うてたら全部の舞台そーなっちゃうよね?役を演じてる人からにじみ出たり、あらたな肉付けがあるからなのかな。

 

青峰大輝という純粋な人

とにかく小沼くんが公演中どんどん進化していくのが目に見えてわかった。

正直第一弾のときはスタイルは良いけど発声の仕方と動きがふにゃふにゃで青峰くんにしては弱すぎるなあー黄瀬のが強そう…とか思っていたんですが、今回はドリブルを始めとした動きがしなやかな感じになってていいじゃん!!!かっこいい!!って思ったんですよ。

 

原作の青峰くんってめちゃくちゃ天才で、それ故の孤独と倦怠と諦観が魅力的なキャラクターだと思うんですが、もともとはただのバスケ馬鹿で、純粋な人だと思うんですね。

そのピュアの部分が漫画的表現によってほぼほぼ抜かれてしまったのが原作の(高校生の)青峰くん。

で、そのピュアな部分がにじみ出てしまっているのが小沼くん演じる舞台の青峰くんだと私は感じました。

 

青峰大輝はずっと、自分を超える何かを待っていた。

ずっと自分のバスケを殺してくれる人を待っていた。

 

「いつからだろう 朝、欠伸しながら家を出るようになったのは?いつからだろう 勝っても何も感じなくなったのは?ただ俺はすべてをぶつけさせる相手が欲しかった。ずっと望んでいた。勝つか負けるかわからないぎりぎりのクロスゲーム 感謝するぜ テツ」

 

火神くんという好敵手が現れて、またかつての仲間の黒子がパスによるアシストによって破られる。この展開を誰でもない青峰大輝が待ち望んでいたのだ。

 

黒バスって「天才・もしくは凡人たちの苦悩」を描くのがめっちゃうめー!って個人的には思うんですけど、その天才の苦悩が打ち破られて、カタルシスめっちゃ感じられるのがこのウィンターカップ・桐皇戦だなーと。

 

 

話を舞台に戻して。

中学時代、黒子とともに時間外練習しているシーン、めちゃくちゃ良かったです。

バスケが好きなやつに悪いやつはいない!と笑顔で話すおぬ峰くん、本当に純粋なバスケ馬鹿!って感じでぐっとくる。

 

「チームに必要ない選手なんていねぇよ。たとえ試合にでられなくても、誰よりも残って練習している奴が全く無力だなんて話があってたまるかよ。諦めなければ必ずできるとはいわねぇ、諦めたらなんも残んねぇ」

 

ここで涙腺崩壊。

才能ないから諦めようとする黒子に、優しさではなく心からそう思って声をかけてるんだなって思わされる。心の底からバスケが好きなんだなと。これはもうね、小沼くんが本来持ってるピュアさ故の演技だと思うんですよね。

だから逆に高校生になって、諦観してる青峰くんが嘘というか、虚勢を張っているのだと、早く俺を殺してくれと叫んでいるんだと感じさせられるんですね。

そして無事?火神くんと黒子による「チームバスケ」に殺された青峰くん。

 

「バッシュ新しいのほしいんだよ。あー、練習してぇ」

 

沁みる…

 

凄くいいシーン。 初見でぼろぼろ泣いてしまった。

 

演技を超えてしまうことは悪か?

千秋楽は小沼くんが感極まったのか涙ボロボロに。

セリフも途切れながらのシーンとなり、対話者の桃井ちゃんも泣いて、我々観客もボロ泣きしてしまいました。

3年間、桐皇のエースとして、圧倒的な天才として立たなきゃいけなかったプレッシャーとか、もうこれで桐皇の試合はなくなってしまうとか、そういった感情がないまぜになって

「あー…練習してえ」

というセリフが今、小沼くんの心情と青峰くんの心情がクロスオーバーしての涙だったと思います。

 

しかし、原作の青峰くんはここでは涙しません。

これから先の物語で真に「チームで勝つ・仲間と勝つ」ことの意義を知るシーンで泣くからです。だから本当はこのシーンで青峰くんはないちゃいけない。

青峰くんの演技としては「不正解」だったと思います。

 

でも不思議なことに嫌な気持ちにはならず、小沼くんが泣けない青峰くんのために泣いてくれたのかもしれないなあと考えられました。そういった空気が劇場にはあった。

 

こういう演技を超えたところに何かが見える瞬間ってたまに出会うんだけど、本当に不確定で、そして危ないものだなと思うんですが、それゆえに「生」でお芝居をしていて、一度たりとも同じものがないんだなってことを再確認させられます。

 

不正解の中の正解だなーと感慨にふけりました。

 

でもDVDにはできたら正解の方の、泣いてないバージョンが収録されると良いな。とは思っています。これはなんていうか、千秋楽まで追っかけた人の偶然見かけた素晴らしい必然ってことで。

 

また今回の試合で物語上でも引退する今吉先輩が原作では引退を淡々と喋っていたのにもかかわらず声を震わせながら次世代にたくしていく姿も人間味を加えられて、キャラクターに肉付けをしていく。

いわゆる2.5と呼ばれる舞台で感じられる幸せな偶然と必然が心地いい、そんな一幕でした。

 

 これはめっちゃいい小沼くんのブログ記事です。また泣いた

ありさちゃんのインスタ記事。ありさちゃんの桃井もまたよくって!桐皇のお姉さんみたいだなーと思いながら観てました。母性が強い。

前までリコかわいい!とひたすら思ってたんですが今回の舞台はもう桃井ちゃんが可愛すぎてなんども心を鷲掴みにされました。女子可愛い舞台、最高だね。今回もブロマイドで感謝の気持ちを表しました。

 

長いな!!!一旦区切ります。

読んでくださってありがとうございます。

 

配信はココから!!!!!10日間1800円?安い!見よう!

http://www.kurobas-stage.com/topics.html

 

 

 

 

ところでなんか今回若手俳優界隈で黒ステの感想が見当たらない…ような。ファンの感想はあるんだけど!それもいいけど原作ファンじゃない人の感想が聞きたいので書いてほしいなあー

 

 

*1:ペダステファンの怨念を感じて下さい