世界で一番かわいいです

舞台、特撮、映画、エンターテイメントをツイスターゲームのごとく楽しんでいます。

地獄。『私のホストちゃん』REBORN〜絶唱ミナミ編〜

観劇感想が溜まっている。黒執事ポーの一族と、ドクトル・ジバゴをみた。しかしその前に書きやすいっていうか、ペン取らないとと言うか、オタクとして言いたいことがあって、今まだ熱量があるときに!と思ってこの記事を書いている。

 

若手俳優グループで、ホストちゃんの感想がかなり好意的なブログが多く、その感想の殆どが、「ホストちゃんやだやだって思ってたけど、楽しい!」というものでかなり肯定的だったことに驚いた。

 

結論から言うと私はホストちゃん、大っ嫌いだしはやく終わってほしいなって思っている。

www.hostchan.jp

行く前が地獄

「ホストちゃん、◯ね・・・」

去年、小林亮太くんが発表されたときから毎日とは言わないが話題が上がるたび、見かけるたびに私はつぶやいていた。

小林くんは若干19歳で、ついこの間高校をでた子。仮面ライダーアマゾンズのマモル役があまりにもかわいくて、好きになった。アラサーの私にとってあまりに年下の彼はさながら自分の子供のようなきもちで応援している。

ツイッターの更新やブログの日記もマメで、ファンへの感謝も忘れず、朝のZipでもキラキラの笑顔を振り撒いていて、文句がいいようのない子。それが小林くん。

研音という大きな事務所の次世代若手グループの彼。アマゾン以降も良いお仕事が続くといいなと思っていた。そんな矢先にホストちゃん。

 

オタクは激怒した。

よりによってかの悪名高いホストちゃんに出演することに。

若干19歳の男の子にホスト役をさせることに。

おそらく若い子が多いであろうファンにお金を積ませようとさせる部隊に出させる事務所に。

 

そんなに嫌なら観なきゃいいと思うでしょ?そんな選択はおたくにない。

行って怒るか行かないで怒るか。怒る権利があるのは行くおたくだけだ。

 

そんなこんなで、行くことにした。でもどうせ行くならトップにしてやりたい。ツイッターを検索したら名古屋楽で企画が上がっている。ココに行くしかない。チケットをとった。

 ラブというぬるい言い方にしているが所詮これは金だ。

金で、推しをナンバーワンにするのだ。くそだ!くそだけど、一位が取れなくてしょんぼりする小林くんは観たくない。どうせならたっぷり小林くんがみたい。埋もれている小林くんじゃなくて、センターで笑う小林くんが見たい。結局踊らされてるじゃないか!くそ!こんな気持の堂々巡りが当日まで続いた。

 

行って地獄

そんなこんなで名古屋楽、仕事を猛スピードで終わらせ早引けして新幹線に飛び乗った。ゆかりせんべいか赤福でも買って帰りたかったが全くそんな時間はなかった。滞在時間約4時間。悲しい。前日に麻璃央くんが食べていたラーメン食べたかった。

 

劇場に着くと、トレーディング系のグッズをロビー?というか広場になっているところで露天商みたいにして地べたにすわっているファンがたくさんいた。スケッチブックに「求・〇〇・定価もしくはラブ」と書いてある。皆必死だ。

雰囲気もいつもと違って、派手な人が多い。だいたい若手俳優系の舞台の客層ってもさいいかにもオタク女子4割、普通の人4割、おしゃれな人1割、派手だったりリアコっぽい格好の人1割位の割合だと思っているんだけど、今回は派手な人が5割くらいに見えた。これはホストちゃんという演目がそうさせているのか、それとも出演者が音楽系の人が多いからなのかな。名古屋の人が派手なのかな。誰か教えてくれ。

 

観て地獄

本編はまあ他愛もない、大阪の2つのホストクラブが対立してナンバーワンどっちや?みたいな話。雑。

作りがテレビのバラエティ的で、その瞬間瞬間を歌と笑いで支える。話は適当でいい。最後にはなんか事件があって、誰かが死にかけて、それを当日のナンバーワンが歌とダンスのレビューで助ける。そんなつくりだった。

 

退屈ではないけど、熱狂するようなものではないし、何回も観たくないなと思った。

悠未ひろさんが宝塚のセルフパロをする一連のシーンだけ何度かみたいなと思えたけど、わらいを取る担当の甘王、阿倍野ハルカのしつこいアドリブがきつくてしんどかった。

小柳ゆきは懐かしいなと感じながら聴いた。うまい。演技は棒。三ツ矢雄二先生があまりにも体型ドラえもんでかわいかった。

 

くどきシーンは大したことなくてほっとした。前前作のdvdですごいベタベタ触ったりする俳優が何人かいて貧血起こしかけたけど、そんな人はいなかったかな。小林くんはぶりっこしていた。あざとい。かわいい。でも推し以外の口説き、楽しくないので暇だった。

 

小林くんの出番はまあまあぼちぼちってかんじ。衣装がうさみみだったり、薄いグレー?のスーツだったから目立ってよかった。あざといのかわいいけどもっとやっても良いんじゃないかなー。

小林くんがナンバーワン取れなかったらまた観ないといけないのか?!きついな。と思っていた。幸い小林くんはナンバー1を取り、無事センターで白スーツをつけて歌って踊ることができた。

 

小林くんは目をうるうるさせて、全力のダンスを魅せてくれた。可愛かった。

歌が下手でずっこけて笑った。欠点がないと思っていたので一個見つけられてよかったと思うくらいだった。声量も、他の舞台経験者に比べて少なくて、パタリロまでにがんばってくれーと思った。(もう意識はパタリロ

 

ナンバーワンとか、神セブンっていって上位7名を選出した後に、その他のホストのことを甘王とかいう支配人役の人が

「お前らは屑だ!クズホストだ!」

みたいなことを言ったんだけどものすごい嫌悪感が襲った。これを小林くんは毎回言われてるのか?!と思うと目眩がした。役だからとか、演劇だから納得できるかというとそれは否だ。

「リアル指名」というシステムが有る以上、これは俳優と、俳優のファンに責任があるのだという言葉に違いない。そしてその言葉にオタクは傷ついて、怒って、またお金をかけてしまうのだ。どうしたって誰かは絶対クズ呼ばわりされるのに。最悪だ。悪のスパイラル。

 

今回の舞台、知ってるのが米原こーちゃんくらいだったんだけど、彼はまだ1位とれてないみたいでびっくりした。神セブンには入ってるみたいだけど、票が別れているのか、本人もファンも気が気じゃないだろうなと思ってしんどかった。米原くんはスレイジーで観て面白くてダンスも歌もうまくて好きだったんだけど気のせいなのか、ホストちゃんではあんまり輝いていなくて悲しかった。米原くん、ホストちゃんにもう出ないほうがいいんじゃないかなと外野ながら思ってしまった。もっと輝ける場があるよ。無責任な言葉だけど。

 

本当に企画日に行ってよかったと思っている。企画してくれた人ありがとう。私は弱いオタクだし、面白い舞台はたくさん見たいけど、面白くないものはたくさんみたくないスタンスでいるので、これ以上は観ません。

 

小林くんはクズじゃないよ。本当に素敵な人だよ。

どうか彼が傷つかず、長い芸能生活のほんの一瞬の出来事の用に感じてくれていますように。そう願わずにはいられない。

 

どうかこのリアル指名システムが何らかの法にふれるか、鈴木おさむが法に触れるかなんかしてホストちゃんが終わりますように。すすきの編を匂わせていたけど潰れるか大赤字になってくれ。

 

以上、弱いオタクの怒りのボヤキでした。