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王道を行く 少年社中『モマの火星探検記』

薄ミュがよかったので見に行ってきました。毛利さんが自劇団で何をしてるのか、何に興味がある人なのかな?って興味が湧いて。初社中!

いつだったかの三人以上いる吉左も見たかったんですがぜんぜんチケット取れなくていけなかったんですよね……

しかし行く日を間違えて入り口で止められるという最悪なミステイクをおかし、虚ろな目で劇場を出て行こうとしたんですが、「やっぱ見てえ!」というわけでUターンし開演ギリギリ当日券で滑り込みました。制作さんありがとう。

 

www.shachu.com

 

ストーリーについて

 あらすじ(公式サイトより)

モマの物語

宇宙飛行士のモマは、父との約束を果たすために人類初の火星探検に挑む。

「人間はどこからきたのか、なんのために生きているのか」
火星に向かう旅の中でモマはその意味を考え続けていた。

そんなある日、モマの前に「幽霊」が現れる。
驚きながらも奇妙な出来事を受け入れる中で、
モマは少しずつ人間が生きる意味について考えていくのであった…。

 

 

ユーリの物語

北の国に住む少女ユーリの父親は宇宙飛行士だった。
彼女が生まれる前に人類初の火星探検に旅立ち、帰らぬ人となったという。
ユーリは行方不明となった父親にメッセージを送ろうと、
仲間と小型ロケットを作り始める。

やがて、失敗を繰り返すユーリの前に一人の「幽霊」が現れる。

幽霊はユーリに問いかける。

「宇宙の境界線はどこにあると思う?」


その姿にどこか懐かしさを感じたユーリは、幽霊との対話を繰り返しながら、

仲間たちと小型ロケットを完成させる。
 
 

 とにかくすっごい王道だった。途中で展開が読めてしまったのが残念。

SFが割と好きなのでもっとSF色が強いのを期待してしまったのかも。地球と宇宙船(火星)を話が行き来するんだけど、宇宙の比重がもっと欲しかったかな。

つながりや憧れ、すれ違いがテーマの作品でしたね。どうしても映画「インターステラー」とか、萩尾望都の「スターレッド」の最後がががっと畳み掛けるように真実が押し寄せてくる感じとかを知っているから物足りないな。って思ってしまうのかも。

でも難しい知識とか抜きで見れるから、普段SFに慣れ親しんでない人にはちょうどいいのかもしれない。

 親子の絆がたくさん描かれていくのだけど、そのどれもがすれ違っていて、離れた場所なのが切ない。けれどどこかで「繋がって」いるということが示されていて、毛利衛の宇宙飛行士ゆえの哲学を感じた。

 

様々な人種が宇宙船にいるんだけど、その中の二人の国が地球で戦争をしてしまったけど二人は狭い宇宙船の中では肩を組み笑顔で笑っているシーンとか、子供を亡くした船員が幽霊の子供?と交流するシーンはぐっときた。

 

演出

セットは少し尺上げされた舞台にストーンヘンジみたいなものがあるのみ。

そこが宇宙船になったりユーリのいるロケットを作る秘密基地的な場所になるんだけど、シンプルゆえか、違和感なく場面転換がなされていた。照明が効果的だったのかな。最後のたくさんの星球が綺麗だった〜!

 

あと音楽がめちゃくちゃよかったんだけど少年社中の座付きの作曲家なんですね。素晴らしい。音楽が悪いと途端に現実に引き戻されたりするんだけどそれが全くなかった。めちゃよかったです。

 

キャスト

社中みたかったってのもあるんだけど、輝馬、矢崎広をはじめとした力のある若手が揃って観れる!というのがでかかった。それにしてもチーム薄ミュ多いな!(矢崎広、松田岳、鈴木勝吾、井俣太良、輝馬)

 

輝馬くん

薄ミュアーマと圧倒的な悪、狂気、美しい歌声で他を圧倒する役が続いていたんだけど今回は完全に普通の人で「あ、こんな役もできるんだ!」って思わされた。ちゃんと自分の立ち位置を理解して舞台に立ってる。改めて素敵な役者だなーと。

日本人ぽくない輝馬くんが日本人役というのも面白かった。そして黒髪オールバックポニテロングヘア!似合ってる〜!見ながら萩尾望都のSFに出てきそうだなって思ってたんだけど家帰って漫画掘り返してたら違うわ!大島弓子の「バナナブレッドのプディング」にでてくる御茶屋峠さんだわ……(名作なので読んでみてください。)

そういえば難しいと思うけど大島弓子作品って舞台化してないな。みたい。輝馬くんを峠さんにしてください。

 

松田岳

しかし今回のダークホースは彼です。薄ミュもみてて、いい役者だなとは思ってたけど今回は彼の得意とするダンスを冒頭で見て釘付けに。

躍動感すごくて色っぽい!重力を感じる!!!!

ビジュアルもよくって……というか普通だと絶対かっこよくならなそうなドレッドヘアだったんだけどそれが日焼けした肌と筋肉質な体に似合ってた!ワイルドな色気ー

 

そう!手足長すぎない?!びっくりした。びっくりしすぎて彼のツイッター漁ってたらめちゃくちゃ長い足と小さい頭でモデルもやりなよ?!って思ってしまった。ツイッターのアイコンの黒いマントみたいなコートもスタイルがいいからめっちゃ似合ってますね。

歌もダンスも殺陣もうまくてもっと売れてもよくないか?!と思ってしまった。

(全然関係ないけど彼に黒バスの氷室辰也やってほしいです。絶対かっこいいし岳くんから繰り出される美しいフォームみたい)

 

その他

まとめてすいません。

仮面ライダーアマゾンズでクソ親やっていた 谷口さんがいい親やっててなんか必要以上に感動してしまった。

あと鈴木勝吾くんは全身金?銀?になって全く巣を見せずロボになりきってたの仕事人だな!って思いました。東京グールのときもよかったなーなどと思い出す。

 

まとめ

あまりにも王道で物足りなさはあったけど、松田岳の魅力に気づけたのでよかった。

毛利衛さん昔憧れてたなってこともぼんやり思い出しました。

そして自分が割とSF好きなんだなって再確認。いいSF映画か小説みたい。